大正6年(1917)3月2日、東京市下谷区の医師が、龍泉寺町に住む大工の小口末吉(29)から、妻の病気を診てほしいとの依頼を受けた。 医師が末吉の自宅に行ってみると、若い女性が全身にやけどを負い、手足の指が切断されて苦し・・・
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「堀文左衛門」夫婦喧嘩が猟奇殺人に発展
明治44年(1911)2月26日、長野県の善光寺に一通の電報と共に大きな行李(衣服などを入れるかご)が送られてきた。 荷物が到着してから2日以上経っても誰も持ち主が現れず、不審に思って行李を開けてみると、中には死体が入っ・・・
後世まで名を残した「出歯亀事件」
のぞき趣味を持つ変態に対して「出歯亀」というが、そのきっかけとなった事件が明治41年(1908)に起きた「出歯亀事件」である。 出歯亀とは、事件の犯人・池田亀太郎のあだ名である。 のぞきが趣味の亀太郎 植木職人の池田亀太・・・
明治の毒婦と呼ばれた「高橋お伝」
明治9年(1876)8月、東京浅草前片町の旅籠「丸竹」で男が血まみれになって死んでいるのが発見された。 同月29日、高橋お伝を強盗殺人容疑で逮捕すると、お伝はあっさりと犯行を認めた。 仮名垣魯文によって書き・・・
夜嵐おきぬと呼ばれた毒婦「原田きぬ」
「夜嵐おきぬ」は、原田きぬが犯した事件を取り上げた作品。 明治5年2月20日、東京浅草で一人の女性が梟首(さらし首)を言い渡され、3日間に渡ってさらされたという。 女性の近くには、立札が立てられ、その立て札・・・
ハンガリーのナジレブで起こった「エンジェルメーカー殺人事件」
エンジェルメーカー事件のことが「奇跡体験!アンビリーバボー」で放映されてました。 エンジェルメーカー事件は、第一次世界大戦後のハンガリーのナジレブという小さな村で起こった事件です。 事件の始まり 第一次世界大戦が終わった・・・
「津山事件(津山三十人殺し)」小さな村で起こった空前の惨劇
津山事件は、1938年に現在の岡山県津山市加茂町行重の貝尾、坂元で起きた大量殺人事件です。 一人が一夜のうちに起こした大量殺人として「日本犯罪史上」最も有名な事件の一つです。 美作騒擾 津山事件からさかのぼること65年前・・・
号外も出たほど世間を賑わした「阿部定事件」
戦前に起きた事件の中でも猟奇的な事件として有名なのが「阿部定事件」である。 阿部定事件概要 阿部定 昭和11年(1936)5月18日、荒川区の待合茶屋「満佐喜」で絞殺されている男性が発見された。 この事件は・・・
住民から愛された男が起こした「鬼熊事件」
鬼熊事件 鬼熊事件は、1926年(大正15)に千葉県の香取郡久賀村(現・多古町)で起きた事件。 犯人は、この村の住人の岩淵熊次郎という男だった。 熊次郎は、一晩で2件の殺人と4件の傷害事件を犯した後、山中へ・・・