映画「凶悪」を観た。
あまりの凶悪さ、記者が死刑囚の発言をもとにパズルのように証拠を探す作業、巧みな計画、どれをとっても実在の出来事をもとにしているとは思えなかった。
俳優も個性的な人物だったので、繰り返し観てしまった。
R15映画に指定されているように、残虐なシーンもあるけれど、下手なホラー・サスペンス映画よりは楽しめた。
映画「凶悪」の紹介
【解説&ストーリー】
人間はどこまで凶悪になれるのか。
誰もが凶悪となりうるのか。
そして、人間が持つ正義とは、3つの殺人事件、先生と呼ばれた男、死の錬金術師。そして明かされる、驚愕の真相。
すべては、ある死刑囚の告白から始まった。
死刑囚の告発をもとに、ジャーナリストが闇に埋もれた殺人事件を暴き、犯人逮捕へと導いた顛末を綴った新潮45編集部編『凶悪ーある死刑囚の告発ー』(新潮文庫刊)。
この驚愕のベストセラー・ノンフィクションを、表現豊かな演技に海外からも熱い視線が注がれている山田孝之、アーティストとして人気を博す一方、映画界からも引くてあまたの逸材、ピエール瀧、そして、マルチな才能で知られ、俳優としても高い評価を受けているリリー・フランキーと個性溢れるキャストを迎えて映画化。
監督は故・若松孝二に師事した気鋭の白石和彌が務め、殺人事件の真相と共に、現代社会が抱える闇に深く切り込む。
日本映画史上類を見ない強烈な個性のぶつかり合いが、白か黒かでは括れない人間の本質に迫る。
それは、ある死刑囚の告白から始まった―。≪山田孝之×ピエール瀧×リリー・フランキー≫史上最悪の凶悪事件とその真相を描いた問題作!!史上最悪の凶悪事件。その真相とは?若松孝二の秘蔵っ子・白石和彌、本格長編映画デビュー作!R15
スタッフ
監督:白石和彌
製作総指揮:鳥羽乾二郎、十二村幹男
エグゼクティブプロデューサー:由里敬三、藤岡修
プロデューサー:赤城聡、千葉善紀、永田芳弘、齋藤寛朗
アソシエイトプロデューサー:小室直子、小松重之
ラインプロデューサー:大日方教史
脚本:高橋泉、白石和彌
撮影:今井孝博
照明:水野研一
録音:浦田和治
美術:今村力
編集:加藤ひとみ
音楽:安川午朗
小説「凶悪」の紹介
内容紹介
人を殺し、その死を巧みに金に換える“先生”と呼ばれる男がいる──雑誌記者が聞いた驚愕の証言。だが、告発者は元ヤクザで、しかも拘置所に収監中の殺人犯だった。信じていいのか? 記者は逡巡しながらも、現場を徹底的に歩き、関係者を訪ね、そして確信する。告発は本物だ! やがて、元ヤクザと記者の追及は警察を動かし、真の“凶悪”を追い詰めてゆく。白熱の犯罪ドキュメント。
事件自体が小説に出てきてもおかしくないような事件
自分は、レンタル含めて映画は3回観ました。
その後に小説を読み、小説は映画でのシーンを思い出すように読みました。
この映画は最初から最後までひどいシーンが多いため、グロい映像が苦手な人にはおススメしません。
また、登場人物も記者以外はろくでなししか出てきませんので、感情移入はできないと思います。
ただ、映像化されたのは実際に起こった出来事なんです。
簡単に内容に触れると、ある死刑囚が、雑誌社の記者へ一通の手紙を出して記者との接触を図ります。
記者が手紙に興味を持ち、死刑囚に会ってみると警察も含めて誰も知らない、公になってないある3つの殺人事件について記者相手に語りだします。
どうして死刑囚が記者相手に余罪を告発したのかというと、死刑囚が捕まったのに、この3つの殺人事件の首謀者が捕まることなく社会でのうのうと生きてることに我慢がならないからだといいます。
死刑囚が事件についてあまりに熱心に記者に語るので、記者は次第に興味を持ち調べてみることにします。
この3つの事件それぞれが小説になりそうな悪質なもので、記者が事件について調べていくと、死刑囚の話していることと調べたことが一致したため、やがて記者は本格的に調べることに・・・・・・。
死刑囚の告発がなければ、今も普通に社会で生活していると思うと怖い話です。