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舞台は、第二次大戦末期のイタリア。

北イタリアの郊外サロにある屋敷を舞台に、傀儡政権の大統領や僧正ら権力者のファシスト達が、美少年・美少女を集めてあらんかぎりの変態行為を尽くし、最後には虐殺するというショッキングな作品。

マルキ・ド・サドの『ソドムの120日』を元に、これが遺作となったイタリア映画界の奇才パゾリーニが、男色、スカトロ、拷問といった異常行為を映像化した。

時代の狂気と自身の最後をフィルムに焼き付けた。興味本意で鑑賞すると内容のヘビーさに閉口するかもしれない。

 

作品は、「地獄の門」「変態地獄」「糞尿地獄」「血の地獄」の4章からなっていて、次第に内容がエスカレートしていく。

 

あまりのショッキングさに、欧米では放映が禁止されている。

撮影終了直後、監督のパゾリーニは、17歳のネオナチによって殺されてしまう。

商品概要

ストーリー

1944年、第2次大戦下の北イタリアの町、サロ。ナチズムに加担する公爵、大司教、最高判事、大統領の4人の権力者は町中から美少年美少女達を狩り集め、ありとあらゆる想像を絶した地獄のパノラマを繰り広げる。

『ソドムの市』
これはパゾリーニの遺言状だ!/この世のものならぬ妖しさ美しさ… 全世界にセンセーションを巻き起こした衝撃の巨篇!/「きっと理解されないに違いない。これが理解されたら、恐ろしい。」/「わたしはこの映画に完全に恋をしている」/「自分の犯した罪を知るがいい」/崩壊ナチの最期の足掻きを象徴するのか、ファシズムの傀儡(かいらい)達を中心に展開する凄惨な修羅場。パゾリーニ映画の集大成たるべく凄まじい画面の連続が観る者を打ちのめす。鬼才ピエル・パオロ・パゾリーニ監督が突如「生の三部作」を否定し新たなる地平を切り開くべく製作しつつも、1975年11月2日早朝、彼の遺体がイタリア、ローマ南方アスティア海岸で発見されたことにより、図らずも「遺作」となってしまった作品。パゾリーニ自身の強烈な反体制・反ファシズム思想を大きく打ち出した一大金字塔にして、世界各国で本編削除、本編修正、上映中止、上映禁止が相次ぎ、映画史上最大の混乱と論争を巻き起こした前代未聞の問題作。

三菱銀行人質事件の梅川も観た映画

1979年1月26日に、大阪市住吉区にある三菱銀行北畠支店に、突然、猟銃の音が響き渡った。

ゴルフバッグから猟銃を取り出し、銀行に押し入った梅川照美(30)は、銀行員及び客を人質に取り、銀行に籠城した。

 

「お前らソドムの市を知ってるか。」

「この世の生き地獄のことや、お前らにその極致を見せたるからな。」

 

梅川は言葉通り、女性行員を全裸にさせて人の盾を作り、衝動のまま人を殺害したりした。

重傷の行員に耳を切り落とすように言い、命じられた同僚の行員は泣きながら重症の行員の耳を切り落とした。

 

梅川は、「ソドムの市」を観た後、「おもしろかった」と仲間に話の内容を聞かせたというから、よほど気に入ったのだろう。

三菱銀行人質事件

 

事件発生から42時間後に、警察の特殊部隊が銀行内に突入。

梅川が猟銃の引き金を引こうとしたところを突入部隊に射撃され、9時間後に病院で死亡した。



改めて観て

日本語字幕版を観た。

 

一番ショッキングだったのは、中年のおじさんが花嫁の格好をさせられた少年と婚礼するシーン。

中年女性が「刺激的な味は病みつきになる」と言いながら、排せつ物を口に運ぶシーンには笑ってしまう。

女の子も皿に盛られた排せつ物を口に運ぶが、我慢できずに戻してしまう。

 

同性愛のみ認められていたり、中年男性が女装したりといった最初のシーンまでは過激ではない。ただ、次第に内容はエスカレートしていく。

 

この作品の監督の「ピエル・パオロ・パゾリーニ」は、撮影終了直後に殺されている。

普及しているDVDは、残念だけど修正が入ってる。

 

観る前からトラウマ必至といわれてたせいか、それほど過激とは思わなかったが、排せつ物を食べるシーンだけはショッキングだった。