大正6年(1917)3月2日、東京市下谷区の医師が、龍泉寺町に住む大工の小口末吉(29)から、妻の病気を診てほしいとの依頼を受けた。 医師が末吉の自宅に行ってみると、若い女性が全身にやけどを負い、手足の指が切断されて苦し・・・