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広島タクシー運転手連続殺人事件

平成8年に4人を殺害し、遺棄したとして広島のタクシー運転手・日高広明が逮捕された。

生い立ち

4人を殺害したとして逮捕された日高広明は、昭和37年に農家の三人兄弟の末っ子として宮崎市で生まれた。

高校まで優等生として過ごし、将来は教師になるのを志望していた。

しかし、大学受験で失敗し、受かった大学も授業にはほとんど出席せずに挫折したまま大学を中退した。

大学中退後は、宮崎に戻ったが、バイクの酒気帯び運転で逮捕され、昭和61年1月には強盗で逮捕される。

出所後は、叔父を頼って広島に行き、タクシー運転手となった。

重ねる借金

タクシー運転手として働いてからも酒と女は止められず、給料の大半を使い、サラ金からも金を借りた。

平成4年、29歳で結婚し、翌年には長女が生まれた。幸せに見えた生活だったが、その後、妻が精神を病み、日高は気を紛らわすために酒とギャンブルに溺れた。

1人目の被害者

精神を病んだ妻は回復する様子がなく、借金をして日高は酒と女に走った。

 

最初に日高の犠牲となったのは、16歳の少女だった。

平成8年4月、援助交際のメッカとして知られる新天地公園に行き、少女に声をかけると、少女は誘われるままタクシーに乗った。

日高は少女とともにラブホテルに入り、少女に2万円を渡す。しかし、少女の身の上話と涙に騙されてセックスはお預けとなる。

いい人を演じた日高は、少女を送るふりをして途中で人気のない道で少女をネクタイで絞殺し、少女の遺体を田んぼわきの水路に棄てた。

2人目の被害者

2人目の被害者は、23歳のスナックに勤める女性だった。

8月13日、日高は、再び新天地公園に行き、3万円を渡してホテルに入った。

ホテルを出た後、山道に進みタクシーを停めて女の背後からネクタイで首を絞めて殺した。日高は、女の所持金5万2千円を奪い、死体は山林に棄てた。

3人目の被害者

9月7日、3人目の被害者は以前から顔見知りの45歳のホステスだった。

日高は、ホステスに遊ぼうと声をかけ、3万円を渡す。

山道に行き、タクシーでセックスを始めると、女の後ろからベルトを首に回して絞殺した。

そして、女の財布から8万2千円を奪った。もう、この頃には殺人が快楽となっていたという。

4人目の被害者

3人目の被害者のホステスを殺害の1週間後、日高は顔見知りの女性に声をかける。相手は30代の女性で日高は馴染みの客だった。

日高は女性を乗せ人気の無い道でタクシーを停め、いつものようにネクタイを解く。しかし、女性に警戒され逃げられる。

慌てた日高は女性を追いかけてナイフで脅し、後部座席に連れ込んで女性を殴って気絶させ、ネクタイで首を絞めて殺した。

そして、10分ほど離れた山の中に女性の死体を投げ棄てた。

 

5時間後に犬の散歩をする近所の住人が発見し、警察に通報。

前夜、被害者の女性と日高が一緒にいるところを目撃されていたため、広島県警は日高の犯行であると断定し、3日後に日高は逮捕された。

判決

平成12年2月9日、一審判決は死刑判決。

日高は、控訴しなかったため、死刑が確定した。

平成18年12月25日、死刑執行。